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当社出資先Phost’in Therapeutics SAS社と大鵬薬品工業によるオプション・ライセンス契約締結を締結しました
08/25/2023
当社投資先Phost’in Therapeutics SAS社(フランス・モンペリエ、以下「Phost’in」)は、2023年8月25日、同社が開発を進めているGnT-V(N-アセチルグルコサミン転移酵素V)をターゲットとする低分子化合物PhOx430に対して、大鵬薬品工業株式会社(日本・東京、以下「大鵬薬品」)がオプション行使権を取得するオプションライセンス契約を締結しました。
本契約に基づき、大鵬薬品はPhost’inに契約一時金を支払い、その対価としてPhost’inが開発中のPhOx430および複数の化合物について日本およびその他アジア(中国を除く)にて独占的に開発および販売するライセンスのオプション権を取得します。オプション権を行使した場合、大鵬薬品はオプションフィーの支払いに加え、開発、薬事、販売マイルストーン達成に付随した支払い、および対象地域における純売上高に対するロイヤリティ支払いを行います。
Phost’inは、今回のオプション契約の対象となった化合物に関して、製造を担当するほか、北米、欧州、中国などの地域における開発および販売の権利を保持します。
当社は、当社が運営するファンドの出資者である各製薬企業の戦略的目的達成(投資先企業との提携など)を目標のひとつとしており、当社が運営するファンドの出資者である大鵬薬品が今回当社出資先企業であるPhost’inと戦略的提携に至ったことを大変嬉しく思っております。
PhOx430 についてPhOx430 は、免疫反応の抑制、がんの増殖、さらには線維化組織の形成に関与する N- 結合型グリコシル化酵素である GnT-V を標的とするファーストインクラスの N-結合 型グリコシル化阻害剤であり、現在、欧州において進行性固形がん患者を対象とした第 I/II相試験(PhAST 試験)を行っております。PhOx430 は、特許を取得している化 学ライブラリーと最先端のスクリーニング技術を組み合わせ、がんやその他の重篤な免疫炎症性疾患の治療薬として選択的なN-結合型グリコシル化阻害剤を創出するユニークな Phost'ScreenTM プラットフォームで創製された最初のプログラムです。
Phost’inについてPhost'in は、異常な病原性グリコシル化を特異的に標的とする新規化合物の創製と開発を専門とするバイオテクノロジー企業です。同社が臨床開発中のPhOx430 に加え、専門知識と独自の創薬基盤を駆使して、他疾患における創薬研究プログラムを主導しています。アカデミアからのスピンオフ企業である Phost'in は、自社で保有している特許に加えて、CNRS(フランス国立科学研究センター)、ENSCM(モンペリエ国立高等化学大学院)、モンペリエ大学、 ソルボンヌ・パリ・ノール大学、パリ・サクレー大学が所有する 2 つの学術特許の独占的使用権を保有しています。フランスのモンペリエを拠点とする同社は、設立時にフランス研究省の 2014 年 ILab コンペティションで国家特別賞を受賞し、その後、bpifrance、LifeScience cluster Eurobiomed、Region Occitanie、Montpellier Med Vallée から新たな支援を受け、当社をリード投資家とする複数の国際ファンドシンジケーションを介して1200万ユーロを集めています。
Phost'in 社に関する詳細は、www.phostin.com をご覧いただくか、Phost’in 社の CBO である Richard Meadows(richard.meadows@phostin.com)までお問い合わせください。
詳しくは上記リンク先をご参照ください。